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お茶を飲みながら・・
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■ エッセイ
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どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役福本清三
福本 清三, 小田 豊二 (聞き書き);集英社文庫 ISBN: 4087476510
時代劇が好きだったので、この「化粧の濃い悪役浪人のおっちゃん」は顔は知っていました。「またこのおっちゃんやー!」と見てました(笑)。
でもファンのHPで知るまで名前も何も知りませんでした。この本は、聞き書き形式で福本さんの「斬られ役人生」を追っている本です。淡々と当時の映画全盛期から斬られ方のコツの習得。今の時代劇への事。など・・。「スターさんがより目立つ斬られ方」のことまで考えているなんてびっくり。みながみてないようだけど、そんなきちんとした仕事をしているフクちゃん(福本さんのことね)はホント頭が下がります。だから「どこかで誰か」見ていてこの本がでたんだなあ〜と思いました。
この本が出た後、「ラスト・サムライ」でハリウッドへ進出!されましたよね。
これからも「斬られ役」がんばってほしい〜!と思いました(^^)
太秦映画村、また行ってみたくなりました♪
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ああ言えばこう食う
阿川佐和子、檀ふみ;
二人の往復書簡のようなののしりあい?のエッセイ。
言いたいこといいあってるけど、仲良しのオンナ友達っていいな・・と思います♪
それにしても二人ともよく食べるな・・。
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手紙、栞を添えて
辻邦生、水村美苗;朝日文庫 ISBN : 4022642718
朝日新聞上で連載していた時から読んでいましたが、おもしろかったので文庫も購入♪
二人の文学に対する思いと読む楽しさにふれられておもしろかった。私も未読の本がいくつか
テーマにでていたが、読みたくなる♪
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本日順風
野田知佑;文春文庫 ISBN : 4167269120
アウトドア雑誌の連載で読者の質問や相談について答える形式になっている。
くだらない質問や愚問はぶっとばしている(笑)が、これが痛快。あと、環境問題にもアウトドアを
やっているものとして地に足の着いたコメントは結構考えさせられた。私はエセのエコロジストなので
読んでいて恥ずかしくなることしきり。
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豊かさの精神病理
大平健;岩波書店 ISBN: 4004301254
豊かになった日本。モノを介して人との関係を結ぶ、「患者」。書かれた時期が少し古いので「バブルの
時期の話かなぁ?」とは思うものの今(2003年)もモノに群がる人のなんて多いことか・・学歴、年収、血統書付ペット、、
今も十分通用します。それにしても、、私も思うけどこの精神科にかかる「患者」の友達に相談したらいい位の
レベルでどうしてそんなに悩むのか、モノに囲まれる孤独な生活って「豊か」なのかしらん?と思いました。
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優しさの精神病理
大平健;岩波書店 ISBN: 4004304091
「やさしさ」って何?なんだか簡単なようで難しい・・著者の病院に来る「患者」は、私とは
ちょっと感覚が違う(私は優しくなくてよいと思うタイプ)のだけど、でもその時代独特の
「やさしさ」の意味は理解できてしまうのに自分でも驚いてしまいました。
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土を喰う日々―わが精進十二ヵ月
水上 勉;新潮文庫 ISBN: 4101141150
著者の寺小僧時代の話であるが、主に精進料理のことについて語っている。
つらい修行時代、食べ物のこと、仏教のこと。1年を通して季節の恵み、、など。
ものをありがたく思い、大切に「いただく」。大量消費社会でひときわ心に滲みます。
道元禅師の本、「典座教訓」もぜひ読んでみたいです。
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