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昔見た映画で・・・

2004年以前に見た映画を題(洋画は封切りの時の題で)の五十音順で並べています♪

2007年以降は、Movie..Movie..へGO!

この表の見方♪
...は、「京都映画サークル」で見た映画です。
映画の題名(発表年、国名、監督名(中国・韓国以外は名字表記。中韓は名字の数が多くないため、混乱を招かないようにフルネイムにしました))の順番です。
カッコの外の日付は、きつつきが観た日です。日のわからないのは表記していません。
一部すでに「Movie..Movie..!」で載せている映画がありました。それをこちらに移転しています。移転の際、文章を変えている場合があります。

↓ クリックしてみてね♪ ↓
あ 行か 行さ 行た 行な 行は 行ま 行や 行ら 行わ 行

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あ 行
愛と精霊の家 (93年独・ポ・デンマーク映画。アウグスト監督)
一言で言うなら「大河ドラマ」。スケールが大きい。南米のチリが舞台。貧乏な男が、成金にのし上がり、金持ちの妻(M・ストリープ)をもらうが、 妻は”超能力がある”。二人の間の娘(ウィノナ・ライダー)は小作人の若者(A・バンデラス)と恋人同士になる。そして、戦争の色が濃くなり、男は家族からも孤立していく・・。ともかくスケールが大きくて圧倒された。俳優陣もすごい。ただM・ストリープの娘役時代はかなりキツイのでは・・と思った(子供時代はカワイイ子役だったがあまりのギャップに・・・)

アマデウス (84年米映画。フォアマン監督)
84年のアカデミー賞に輝いた作品。私もテレビでだけど、2,3回みた。何度見ても面白い。けたたましいモーツァルト、モーツァルトが天才であることを見抜き、激しく嫉妬するサリエリ。豪華な衣装、美術、ストーリー転回。モーツァルトの死の謎についての内容だが、 本当にあったのではないかと思わせる。アカデミー賞にふさわしい作品。

雨あがる (2000年日映画。小泉監督)
黒沢監督が撮ろうと思って暖めていたらしい。朴訥だが剣の腕の立つ貧乏な武士と つつましい妻が旅をしているが、雨が続いて川がわたれないので長逗留している。その間の話。・・う〜ん、私はあまり爽やかな印象は 感じなかった。三船俊郎の息子の殿様の演技はわざとらしく、聞き苦しかったし(顔は似ていたけど)>かなり映画の雰囲気ぶちこわした。 内容も「だから?」って感じだった。主演俳優が苦手っちゅーのもあるけど・・。黒沢監督自身ならもう少し違うようになっていたと思うな。

アンナ・カレニナ (35年米映画。ブラウン監督)
G・ガルボ主演。白黒時代のである。当時「神聖ガルボ帝国」とまで言われたグレタ・ガルボは クールな美しさを持つ。”メロドラマ”としてみたら、悪くなかったと思う・・。 が、私は原作を読んだ後だった・・。あーー!!トルストイの思想は!?レーヴィンでえへんやんか!!なんじゃウロンスキィ! とブチ切れしました・・・(まぁウロンスキィは原作でもハァ?ですが・・)

アンナ・カレーニナ (97年米映画。ローズ監督)
S・マルソー主演。こちらはだいぶんと原作に近く・・レーヴィンもでてたし。。 アンナの最期の場面はかなりリアルで怖かった。。母としてのアンナの苦悩も結構描けていたと思った。とにかくソフィー・マルソーが アンナの雰囲気に合っていたように思う。原作読んでいない人は「ダイジェスト版」的でいいと思う。映像も綺麗でしたし。
ただ、、やっぱりこのトルストイの大作「アンナ・カレーニナ」は原作を越えるコトはできないだろうなと思った。こんなん書いたら身も蓋も 無いけど、”メロドラマストーリー”の部分は、この物語の一部分であって、トルストイの思想を出すための道具にすぎない。 もう一つのレーヴィンとキティの方の行方を両方とも同じ強さであげないと物語としては、「一部分・つぎはぎ」で不完全なのになぁ・・。 でないと、ただのアンナの「不倫物語」になってしまうーー。(まぁどんなんしても不倫は不倫やけど・・。) 私はトルストイの本の中では、この「アンナ・カレーニナ」が一番バランスがとれてて好きなのでよけいに厳しく見てしまう(汗)

いつか晴れた日に (95年米映画。アン・リー監督)
上の「ウエディング・バスケット」の監督。今回は、原作が英の作家J・オースティンの「分別と多感」が原作。 美しい英国の草原が印象的だった。この映画を観たときには気づかなかったが、後に「タイタニック」のあのケイト・ウィンスレットが エマ・トンプソン演じるエリノアの妹マリアンヌ役で好演している。 物語は19Cの英国で、姉妹が繰り広げる対照的な恋愛の話。オースティンらしく保守的な話だが、じんわりと落ち着いた映画で 後半は結構感動的。

愛しのロクサーヌ (87年米映画。マーティン監督)
「シラノ・ド・ベルジュラック」の現代版。最後がちょっと違うけど(^^)。 C.D.役のS・マーティンがいい味をだしています。人間顔じゃないよ・・

愛しのローズマリー (2001年独・米映画。ファレリー兄弟監督)03/01/02
「女は見かけさえよければいい」ハルは、あるきっかけで「美しい心が容姿に現れる」目になってしまう。 「むちゃくちゃ美人で気だてがいい」ローズマリーは、他の人からみたらものすごい巨漢で俗に言う”ブス”。でもハルには「超美人」 コメディタッチで笑わせながらも、最後にはほろりと来るラスト。心が綺麗=ブスの決まった図式はあるけど、まぁ気楽に楽しく 見られる映画なので、いいのでは。ローズマリー役のグウィネス・バルトロウがかわいく演じています。

インディラ (95年印映画。スハーシニ監督)
ストーリーの途中でいきなり踊りと歌のシーン、、驚いた驚いた。でも見てると楽しい。(後からだけど、これでも押さえてたらしい、、とすると他のインド映画は???)本筋は、思いっきり真面目で、インドの暗の面、カースト制と女性であるという二重の差別に 屈せず、戦っていく女性「インディラ」の話。程良く?歌と踊りが入っているので、真面目に見てるけど、それほど重く感じられず、楽しく、 しかも感動的に観ることができました。インド映画よかよ〜(^-^)

ウエディング・バンケット (93年台湾映画。アン・リー監督)
アメリカで成功した中国系の男性が主人公。台湾に住む両親は彼に結婚を勧めるが、彼ウェイントンには 男性の恋人サイモンがいた。。親を喜ばせたいがためにアメリカの市民権を得たいアジア女性ウェイウェイが偽装結婚に応じるが、”はずみ”でウェイウェイがウェイトンの子どもを妊娠してしまい、、の悲劇?喜劇の物語。初めて男同士の恋愛の映画、中国の親子の絆、子ども、、の複雑な 線が入り交じり、それが暗くならず、希望のある終わり方をしているのが気に入った。

ウォーターボーイズ (2001年日映画。矢口監督) 02/05/20
美人の水泳の先生につられて?はじめたシンクロナイズドスイミング。高校の男の子達ができるんかいな・・と不安でしたが・・。なかなかおもしろかったです。さすがフジテレビ。さわやかな青春ドラマに仕立てたなぁという感じです。かなり、表現が”マンガチック”でしたけど、テンポもよかったし会場でもくすくす笑いが多かったです。

A.I. (2001米映画。スピルバーグ監督)01/09/02
時代は近未来。「愛」をインプットされたロボットの子どもが子どもを亡くした夫婦の 子どもの代わりになるが、なくした子どもがよみがえり、ロボット(ディビット)は捨てられてしまう。だが、「愛」をインプット されているため、とことんまで母に愛されたいデイビットは、小熊(ロボット)とジゴロ・ロボットと共に、ロボット狩りにつかまっ たりしながらも、人間にしてくれるという「ピノキオの話にあるブルーフェアリー」を捜して、ついに自分を作り出した教授の下へたど りつく。が、そこで聞いたのは、デイビットは「愛」を持つことに成功した、最初のロボットであるという確認と、自分と同じ「愛」を インプットしたロボットがつくられる場所にすぎなかった。。。全体的に、暗く、この後のラストもこれで彼も”救われた”と感じた人 がいたかもしれないラストだったが、私は、非常に後味の悪い、気分の悪いラストだった。一見救いがあるように見えて実は全く救いが たいものではないか・・と気味悪く感じた。どうも今の人類への皮肉か?と思われる箇所もたくさんあった。CG技術はスバラシかった。 あと「役に立たない」ロボット(壊れたり捨てられたり)を、昔のローマのコロシアムでむちゃくちゃに”リンチ”のような催しをおこなってるシーンがあり、人間って昔も今も。。と思うと気分が悪くなった。映画としては、非常に考えさせられる部分が多かったし、悪くないけど、非常に後味が悪い映画だった。皮肉な結果だが、H.J.オスメント君の演技が泣かせるというのもあるなぁ・・うるるんってなるからね。

エリザベス (98年英映画。カプール監督)
「伝記的」エリザベスではなく、「人間的」エリザベスを描いた映画。エリザベスを演じたケイト・ブランシェットの演技がいい。最初は初々しい乙女、女王の座について、恋人の裏切り、権力陰謀を経て、「真の女王」になるラストシーンは圧巻。エリザベスの歴史を知っている者も 最後まで楽しめること間違いなしであると思う。ちなみに衣装・セット・美術非常に凝っていてスバラシイ。

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー 03/02/15
「オースティン・パワーズ」の三作目。実はここから見た(^^;;) 70年代のサイケな衣装、下ネタ満載で徹底的な激馬鹿ギャグが却って笑える。
内容も映画オチなのかホントの話しかよくわからないが、何も考えずげらげら笑えるので良しという感じ。 日本も一部出てくるが、成田空港になぜか富士山、両国の国技館が「アサヒ・スモウ・アリーナ」と 外国人からみた「日本」で妙に笑えた。フォクシー・クレオパトラ役のビヨンセ・ノウルズが超美人だった。

落穂拾い (2000年仏映画。バルダ監督) 02/11/18
どちらかというとドキュメンタリー。 ミレーの「落穂拾い」の絵がありますが、現代の様々な境遇の様々な「落ち穂拾い」が淡々と流されます。計画生産で余ったじゃがいもを拾う人達、市場のあまりを拾う人、ゴミをあさって裁判沙汰になった若者、修士をでて捨てられたものを食べながら夜はボランティアで教える若者、ゴミを”芸術”にする人などなど「捨てる神あれば拾う神あり」そのままでいかに世の中が「無駄なもの」であふれているかを淡々と表している。映画的には特に盛り上がりもないホントドキュメンタリーだったが、現代の一見便利なものにあふれている私たちと家もなくトレーラーで暮らしている人達、うち捨てられた畑で勝手になった葡萄を美しい歌を歌いながら摘んでいる家族とどっちが幸せなのだろう。幸せってなんだろう?と考えさせられました。

オルランド (92年英露伊仏蘭映画。ポッター監督)
V・ウルフ原作の「オーランドー」。エリザベス女王に寵愛された少年オルランドが、ロシアやトルコへ大使として派遣している間にある日突然女になり、恋をして子どもを生む、そして今日まで生き続けているというファンタジーな映画。オルランドは男の時も女の時も恋愛にはことごとく失敗するが、自分は自分として生きていっている(ひょっとして今も?)映像が美しく繊細で、オルランド役のティルダ・スウィントンの中性的美しさが ぴったりだった。

陰陽師 (2001日映画。滝田監督) 01/10/31
夢枕漠原作を映画化。 CGは”梟の城”よりできがよく、衣装も丁寧な感じでよかった。話も原作とは違うし、悪役がどうして悪に染まるの?と早良親王とはちょっと古いのでは・・?とまぁ歴史オタクには不思議がいっぱいだったがまぁまとまってるほうかもしれない。また、登場人物の演技の下手さには笑った。。安倍晴明役の野村満斎は確かに適役だが、わたしはどっちかというと 夢枕原作にはでてくるカワウソの妖怪「黒川主」の方がいいのではないか・・と思ってしまう。ただ動作が決まっていて衣装も決まっていて、さすが狂言師だと思われる。後、時代考証がちょっと・・笑った。関係ないけどキョン2のふけ方がショックだったわ。。。時代の流れを感じさせて。

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かあちゃん (2001日映画。市川監督)01/11/29
山本周五郎原作。全体がモノクロ画像で雰囲気があった。なんかあえてかな?セットが「劇」っぽく している。でも丁寧な造りと言うことはよくわかる。かえってこだわりを感じさせる。登場人物のせりふ回しもなんとなく劇っぽい。 それが却って成功している感じ。 岸恵子がかあちゃん役で主演だが、かわいくて筋のとおった母ちゃん役をうまく演じていたように思う。他の脇役もイイ俳優ばかりで、 安心して見ることができる。泣き笑い映画。それから、きものの着付けも勉強になった♪昔の人はゆったり着てたんだね〜。勇吉の きものの丈が膝下程度だったのもオドロキ。なんかほのぼのイイ映画でした。

風の丘を越えて〜西便制 (93年韓映画。イム・グォンテク監督)
「アリランの歌」・・なんとももの悲しく、でも綺麗な響き。。「パンソリ」という歌を歌う芸人が韓国にあることをこの映画で知った。全体的になんとも哀しい雰囲気が伝わっていて、それもまた目が離せない。歌(パンソリ)のシーンは迫力満点。スバラシイ。ただ、最後の方は”巨人の☆”チックで古い匂いがする。

カラーパープル (85年米映画。スピルバーグ監督)
アリス・ウォーカーの原作。ウーピーが若い。黒人で、女性であるという二重の差別をうけ、むちゃくちゃに されながらも生きていく姿に感動しました。でも「ルーツ」程深刻な感じがしなかったのはスピルバーグだったからかな?ウーピーの、良かったよ。ますますファンになりました。

から騒ぎ (1993年米映画。ブラナー監督)
正統派?シェイクスピアの「から騒ぎ」。 ケネス・ブラナー主演・監督らしいので見てみました。 あらすじはすでに読んでいるので目新しくはないのですが、好きな話なので 映像で見るとまた違った面白さがありました。 ただ、吹き替えでみていたせいか、声優の人の力量不足かもしれませんが台詞回しにやや違和感がありました。 シェイクスピアはプロの俳優でも台詞回しが難しいらしいので仕方ないのかもしれませんが。。でもそれをひいても面白かったです。

がんばっていきまっしょい (98年日映画。磯村監督)99,Jun
田中麗奈ちゃん主演の映画。なんてことない青春映画だが、見ていてほっとする。設定が「現代」ではなく、私のお姉さんぐらい(70年代後半)のちょっと古い時代なのもいい。カメラワークもいいなあ。麗奈ちゃんが初々しくてとてもカワイイ。

ギブリーズ episode2 (2002年日映画。百瀬監督) 02/07/29
猫の恩返しと同時上映で、ジブリ作品。アニメは斬新で実験的映画?という感じ。でもストーリーは妙に不自然な”ほのぼの系”で私は好みではなかった。絵が斬新でいい感じだったのでもう少し洒落たウィットを期待したんだけど・・。なんとなく内輪ウケって感じ。

郡上一揆 (2000日映画。神山監督) 01/02/13
江戸時代中期、郡上で 起こった大規模な一揆の話。久しぶりに真面目な日本映画を観たような気がした。素朴で真面目に暮らしている百姓達。それに比べての うのうと 暮らす大名達。自分たちに都合のいい「検見取り」という年貢制度に変えようとしたとき、農民の不満は爆発し、禁止されている直訴を する・・。 その流れは、あざやかで駆け引きなど面白かった。施政者は昔も今も自分たちの都合しか考えていない事を改めて思う・・江戸時代と 変わらへんやんかいな〜!

グッド・ウィル・ハンティング (97年米映画。サント監督)00,May
う〜ん。ちっと説明するのはムズカシイなあ。主人公の人が好みではないというのが不満だけで、後ストーリーはアメリカ映画にしては ハリウッドしてなくていかったかな?R.ウイリアムズとの交流がうまくできていたように思います。。が、まぁみんながいいいいというほど私は感動しませんでした・・。でもまぁR・ウイリアムズはさすがでした。

紅の豚 (日映画。宮崎監督)03/04/04
魔法で”豚”になった飛行機乗りの話し。時代が1920−30年代辺りのイタリアが舞台で飛行機や町並みなどの描写も水彩画を見るように美しい。
子供向けでないアニメなので子供にはうけなさそうだけど、アニメでここまで”情緒的”でドラマになっているのも珍しいと思った。シナリオもいいのだと思うけど豚が主人公なのにもかかわらず 子供向けでないのはアニメの技術力もあると思った。

ゴースト (90年米映画。ザッカー監督)
大大大ヒットした映画。幽霊になった男とその恋人の女の悲恋を描く。まぁあまり新しい題材ではない。 みんなが泣くほどの感動はなかった。でも歌の「アンチェインド・メロディ」とものすごくぴったりあって、カップルで見るならイイ映画。 ウーピーの霊媒師がむちゃ笑えたよ〜。ちなみにP.スウェイジは好みじゃないので感動が薄いというのも大きい。これで主演のデミ・ムーアは 一気にスターダムにのりやした。

この森で天使はバスを降りた (96年米映画。ズロートフ監督)99,Feb
過去のある主人公と一緒に暮らす事になる心に傷のある老女とその村人との交流の話。主人公のパーシーがとてもきれいで(J・フォスターに似てる?)、美しい森のシーンがよかった。でもかなり切ない話。じわっとくる映画です。

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ザ・ダイバー (2000米映画。ティルマンJr.監督)01/05/27
ハリウッド映画にしては珍しく、コメディーでなくて黒人が主人公。 実話に基づくらしい。黒人が海軍に入り、白人の上官・同僚に虐められたり差別をうけたりしながらも一生懸命がんばってダイバーとして 活躍する話。R・デニーロの悪上官役がいい。ちょっと”大リーガー養成ギブス”っぽい事を(ダイバーの服(132kgある)を着て地上で歩かされる。[ 片足なのに!)させられるシーンがあってこれが実話でなかったら笑ってしまったところだったが、全体的によくできてる映画だなと思った。 白人のくだらない差別が今もあるだろうけど、昔はもっとひどかったんだなと”良きアメリカ”の暗の部分がでてたなと思いました。

シャイン (96年豪映画。ヒッコス監督)
実在の天才ピアニストの物語。ピアニストの物語だけあって、クラシックの演奏シーンが多く、それだけでも見応えはあるが、 物語もそれに負けず、スバラシイ。天才の苦悩、父と子の葛藤、天才の狂気と驚喜。。非常に見応えのある映画。

Shall we dance? (1996年日映画。周防監督)
大ヒットして、社交ダンス旋風も起こった、「Shall we dance?」。期待して見ましたがやはり役所さんいい! ヒロイン役の草刈さんは、演技は素人ですがバレリーナらしく美しい身のこなしで他は許せました(笑)。竹中直人は演技過剰ですけど なんか憎めない。ストーリー自体はそんなに派手なものではないですが、淡々としたカメラワークが良い俳優さんの演技でストーリー的にも コミカルさがうまくでて良かったと思いました。

JSA (2000年韓映画。パク・チュヌク監督)03/02/28
38度線にある非武装地帯をJSAと呼ぶらしい。
南北の兵士の友情と悲劇の謎を解くサスペンス仕立ての映画。何とも切なく、哀しい映画 だった。あまり朝鮮半島の詳細な政治状態は知らないので勉強にはなった。

ジョンQー最後の決断ー (2002年米映画。カサベテス監督) 02/11/25
去年オスカーをとったD・ワシントン主演の映画。 内容は、米国の保険制度の不備、「命の重み」「恵まれている者とそうでないもの」がテーマで、米国の保険制度を訴えている 映画です。ワシントンの演技力で「やばやばハリウッド」(笑)から格調高くなった気がしますが、 決してつまらないという意味ではありません。ワシントンの演技力で説教くささから抜けたという方が正しいかもしれません。 余命いくばくもない息子のために心臓移植をしたいのにお金がない、保険は会社のせいで安いのになっており、福祉も役にたたない、 医者も金もうけのためにお金のない人に協力したがらない、そんなとき、ジョンQみたいにキレたくなるわなぁ・・。 ジョンQは、息子に心臓移植をしてもらうために病院を占拠します。最初びびっていた人質たちもジョンQの主張と彼をこうまで させた哀しみに共感をしていきます。そして医者も・・。まぁ最後はハリウッドなのですが、こうまでせなあかんジョンQは ホンマかわいそうでした。

スカーレット・レター (95年米映画。ジョフィ監督)
デミ・ムーア主演。19Cの作家ホーソンの「緋文字」が原作。原作に感動していたので、見事に「タダの」姦通映画になっていたのががっくりだった・・。原作のヘスタ・プリンヌとデムズデール牧師の犯してしまった罪、罪の”印”のAという文字と娘のパール、、がどういうイミなのか、もっと深いものがあったのに・・見事にぶちこわしていた。なんじゃごりゃあーー!の映画だった・・。期待して行ったのになぁ・・。

スターウォーズ エピソード1 (99年米映画。ルーカス監督)
ハッキリいってSFは苦手。でも、これは思ったよりおもしろかった。 でもスターウォーズはこれが初めてだったノダ。(^^;) まぁ今までのも機会があれば観ず嫌いせず観ようかなァと思う。

 砂の器 (74年日映画。野村監督)03/11/18
多分テレビでも何度もやってたと思うけど見るのは初めて。
今名優と言われている人たちが、みな若い!です。丹波哲郎の刑事役はかっこいいし、加藤剛の”悪役”も似合ってる。 松本清張の原作はすでに読んでいて感動的な内容は知っていたのですが、この映画は久しぶりに原作と同じくらい良かったです。
昭和40年代の日本の美しい風景が、芥川也寸志のサウンドと合って物悲しい雰囲気がよく伝わってきます。 久しぶりに日本の名作を見ました。
細かい設定では変わっていてもう一人でてくる怪しい人物もでないし、「超音波殺人?」のような手法も でてこない(もともと原作では怪しいなぁ〜と思っていたので削られてうれしい)し、重大なのは天才音楽家和賀(加藤剛)の 父の本浦千代吉(加藤嘉)が生きていたこと。父の子を思う苦しいほどの愛情がでてその場面ではうるうるしました。
犯人和賀がなぜ善良でしかも「恩人」である三木氏(緒方健)を殺さねばならなかったのか・・。私はなんとなくわかる 気がします。和賀が苦労して流離って、ようやくつかみそうな幸せを三木は「正論」で「つぶそうと」したから・・。
三木は非の打ち所がない良い人で和賀に対しても「真摯に」接していた。が、なぜ悲劇が起こったか・・ ここで深い深い差別の業病がでてきます。今も残る差別です。。。松本清張の小説は推理小説だけど深い 人間の暗い部分を良くあらわしていて、この映画もそれがうまくでき、名作となったと思われます。 →2003/11/19の日記にも書いています♪

スパイ・ゲーム (2001年米英映画。スコット監督) 02/01/29
ブラビ演じるCIAの諜報部員が中国でつかまり、それがちょうど中国とアメリカとの会談の直前だったため、彼を葬ろうとするCIAの会議に出席しながら、元上司役のミュラー(R・レッドフォード)がビショップ(ブラビ)の過去の活動をCIAの重役などに話しつつ、裏で独自に情報をたぐっていき、部下を助けようとする話。ホントにスパイってこんなことやってんのかな・・大変だなーー(ーー;;)。時代はちょうど冷戦直後の話だったが、今のこの(アフガンの問題)ご時世、なんとなく一間もCIAはこんな活動してるんかな。。とちょっと複雑になった映画でした。レッドフォードのおじいさんになっちゃってかなり複雑モードでした。。「スティング」のさわやかなかっこよさ好きだったんだけど。まぁふけてもかっこよさは健在でしたが。

西太后 (84年中国映画。リー・ハンシャン監督)
中学生の頃、母にせがんで見に行った映画。。今から思うとよおみたなあという感じですが(^^;;)、、歴史が好きになった 頃だったので(遠い目)歴史人物の映画は見たい!と思ったのだった。さすが?映画の主人公らしく、やるわやるわ出世街道、権力振りかざす、人殺し、、贅沢三昧、、。子供心に「すげーー!」と思ったのを覚えております。でも変に時代劇がかってるからそんなに恐くはなかったです。 でも最後のにくい愛人を、身体の四肢を切って、酒壺に漬けたシーンはキモかった・・・。

千と千尋の神隠し (2001日映画。宮崎監督) 01/10/30
久々の宮崎駿の映画。 不思議な町に入り込んだ千尋が豚にされた両親を救う為に”千”という名になって働いて、ちょっと大人になっていく話。 テーマは相変わらずだが、シンプルでわかりやすい話だった。アニメーションが非常に繊細でCGが至る所に使われて、 迫力があった。前半は結構大人でも面白いと思ったが後半は、ちょっと尻つぼみな感じ。でも全体的にはいい感じの映画だった。

セントラル・ステーション (98年ブラジル映画。サレス監督)00,Jan
リオデジャネイロの駅で手紙をかけない人の代わりに手紙を書いてあげる仕事をしている中年の女ドーラと母を亡くし、出稼ぎに行ったまま帰らない父を捜す子どもジョズエ。 ひょんな事で一緒に探すことになり二人で父を捜す。ドーラは、ジョズエと接しているうちに孤独でかたくなな心が少しずつ癒されていく。 南米のざらついた景色と音楽が妙に印象に残る映画だった。ジョズエ役の子供がとてもかわいいし、一生懸命なところでラストでまた泣けます。

千年の恋ひかる源氏物語 (2001年日映画。堀川監督)03/12/28
とにかく突っ込みどころ満載の映画。 とにかく一番にいえることは、ミスキャスト多すぎ、無駄シーン多すぎ削りシーン多すぎ。これでもか!という無駄シーン、はぁ?何でないの?の削りシーン。見所は、美しい美術と衣装と光源氏役の天海祐希の所作のみ。
歴史的間違いは、、映画なのであまり深く問うつもりはないけど、、水中出産はちょっとあまりにも・・。それとせりふ回し、、若い人は仕方ないけど年配の役者まで・・。あんまりだと思う。特に竹中直人。ただの偏屈坊主になっているのがちょっと。。煩悩の塊坊主になってしまっているのがイタイ。それと松田聖子はいらない。入れるなら余程の映像美でカメラアングルもまったく違うようにすればもう少しましだったかもしれないけど、この映画のようならただの「はぁ?」にしかならないだろう。。
天海祐希はさすが宝塚の男役だけあって合っていて、所作も綺麗だった。が、、ベッドシーン(時代劇だから布団シーン?かしら・・)はちょっとリアルすぎて余計。抱き合うだけならまだしも、女君の裸はよけいだし、どう見ても女同士のからみにしか見えない。 後、最後の顔を見せるのも余計。顔は見せないほうが観客に余韻を残したかもしれないのに・・。 常盤貴子もせりふ回しはイタかったと思う。この人初めて演技しているのを見たけど下手すぎ。トレンディドラマだけならまだ良かったかもしれないけど、発声からイマイチ。なんで紫の上?年はいってるけど吉永小百合の方が百倍まし。
うーん期待してはいなかったけどあまりにも痛すぎてかなり酷評してしまいました。 キャストもひどかったけど(もっと色々言いたいけど特にはぁ?と思ったのだけ挙げた) 映画の流れもひどい。だらだらぶちっだらだらぶちっだらだら・・・あー!いらいら。せりふはおっとり遅くてもいいから画面をもう少ししゃきしゃき流してくれ!と思いました。 紫式部の世界と源氏の世界と交差して展開というコンセプトは悪くなかったけどうまく回ってない感じでした。。。はぁ。

ソウル (2002年日韓映画。長澤監督) 02/02/24
日本映画初の韓国オールロケで、ジャニーズの長瀬君主演。韓国からはチェ・ミンス。う〜ん、ストーリーはどうみても昔のハリウッド映画の焼き直しとしか思えなかった・・。オチも何となく予想できたし(^^;;)日本人が韓国人とのやりとりをする映画ってそれほど多くないので、韓国の文化とかを知るにはいいと思いますが。ただ、長瀬君は一人日本から参加して結構気合いを入れてがんばっていたのでまぁ初めてにしてはよぉがんばってはるなって感じかな。チェ・ミンスはもっと活躍してほしかったな〜。役どころをもうちょっと深く掘り下げたら・・って思いました。

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大安に仏滅!? (97年日映画。和泉監督)99,Mar
新築住宅が、実は欠陥住宅だった!そのとき家族は・・!って話。橋爪功の頼りないオトーサンがグー。コメディタッチで見やすい かったっす。一戸建て住宅を買うときはご用心・・??

タイタニック (97年米映画。キャメロン監督)
まぁつい最近(2001年9月)にテレビで吹き替えでありましたが。。ひどい吹き替えでしたね〜(-"-;; まぁそれはともかく、、この映画はまぁCGはよくできてるし、沈んでいく過程も史実にできるだけ基づいている。イイ映画です。 でもっ!あの陳腐な恋愛劇はなんぢゃ〜〜!!!それでかなり差し引きされてしまいましたね〜。レオ様がでてるから期待したのに・・。 ハリウッドすぎる、くさすぎる。。。はぁ。

タイタンズを忘れない (2000米映画。イェーキン監督)  01/09/17
70年代のアメリカで実話を基にした話。ハイスクールに白人と黒人の合同の高校ができ、アメリカンフットボール チーム”タイタンズ”も合同になった。 その合同合宿の中で敵対していた白人黒人の高校生達が徐々に心を開き、同じ目標をかかげ、ごたごたしながらも試合に勝っていく話。 くさすぎず、白人側黒人側からの描写もあって、素直に感動できる映画だった。アメフトの試合のシーンが迫力あった。

太陽の少年 (95年中国映画。チアン・ウェン監督)99,Apr
文化大革命時代の少年少女の青春を描いた。一言でいうなれば、 はっきりいって長くてお尻の痛くなる映画だった(笑)といえばいいかなあ。
年輩の方が見ればちょっとまた違うかもしれないが、「少年期の汚さ」がなんかいや〜な感じだった。

たそがれ清兵衛 (2002年日映画。山田洋次監督) 2006/12/29
久しぶりにいい映画を観ました。藤沢周平の作品ですが、私は今まで読んだことがないので 原作とどうこうは言えないけれども、藤沢作品を読んでみたくなりました。
真田広之はさすがで、安心して見られます。最後のクライマックス以外は淡々とした日常なのですが、セットや役の世界が 丁寧なので、退屈せずむしろその「淡々さ」が良かったです。山田監督は、「寅さん」しか知らないのですけど、うん、 いい監督だなと好きになりました。あと宮沢りえちゃんは身のこなしが綺麗で好感をもちました。

誰にでも秘密はある (2004年韓映画。チャン監督)
う〜ん、、コメディということで見ましたが、、下品な下ネタと退屈なストーリー展開にげっそり。。
イ・ビョンホンは「JSA」の時の精悍な兵士と違って、ただにやにやしているだけに見えて、、監督の使い方が悪いのかな・・。 ただ、女優陣は役柄はともかく三人とも(三姉妹で、三女の婚約者(イ・ビョンホン演じる)が好きになるという話)綺麗だったのが 救いかな・・。

ダンシング・ヒーロー (92年豪映画。ラーマン監督)
主演二人の”パソ・ドブレ”の踊りがスバラシイ!!うちの母と妹が、多分連続で5回は見ただろう映画(^^;;;)。当時妹はフラメンコを習い始めており、主演のスコットとフランが踊るスペインの踊りを自分も踊りながらみていた・・・(-"-;;)
ともかく(苦笑)、映画は踊りのシーンがスバラシイが、ストーリーは単純。が返ってストーリー展開に気を もって行かれずダンスシーンに熱中できた。踊り好きには何度見ても楽しい♪>実はきつつきも踊っていた。。。(^ー^;;)

ダンス・ウィズ・ウルブズ (90米映画。コスナー監督)
俳優ケビン・コスナーが主演、監督している。南北戦争の頃の一白人と、ネイティブ・アメリカンとの交流を描く。 ”ヒロイン”がネイティブ・アメリカンに育てられた”白人”だったのが、ちょっと限界とこの国の人種問題の深さを感じてしまったが、ネイティブ・アメリカンの 懐の深さ、今までの西部劇などの”野蛮人”的描かれ方でなく対等に近い(うまく言えないけど「限界」はあったように思う)描かれ方ができたのが、 斬新だったと思う。映像も綺麗でよかった。やや長すぎた感はあるけど、丁寧に作られているのでそんなにしんどくはなかった。

蝶の舌 (1999年西映画。クエルダ監督) 02/12/09
スペイン内戦時代の話。スペイン内戦時代は、あまり時代背景がわからないのでその点に関しては勉強不足だったのでイマイチわからない部分もありました。 が、メインはその哀しい時代に育まれたグレゴリオ先生とひ弱で繊細な子モンチョの成長の物語なので、そういう意味では深くていい映画でした。 「共和主義者」のグレゴリオ先生に自由な精神と自然を愛す心を教えてもらってモンチョは成長していくのですが、戦争の嵐は、グレゴリオ先生他共和主義者の人達にも吹き荒れました。モンチョの父親も共和主義者だったのですが、家族のために「裏切り者」にならざるをえない、家族を守るためにモンチョは哀しい選択をすることになります。子供ゆえの残酷さ、悲しさ、最後のクライマックスまで淡々と美しいスペインの風景があったのでより残酷さが際だちました。今は平和だから、こんなコトはないだろうけど、私がモンチョだったら、どうしたかな・・と思うとモンチョも攻められないし、でもモンチョはこの事は一生悔いを持って生きるだろう事も感じられて・・。グレゴリオ先生の最後まで達観した感じがよけい哀しみを誘いました。

天使にラブソングを (92年米映画。アドリード監督)
あの「ゴースト」でもいい味をだしていた大好きな俳優のウーピー・ゴールドバーグが殺人現場を目撃してしまった 為に教会に隠れる2流クラブ歌手のデロリスを演じる。教会では修道女になりすます話。ウーピーのコミカルな演技、聖歌隊に入ったデロリスと次第に交流を深めていく他の修道女達。歌のシーンが多く、美しい賛美歌が流れるが、そこはゴスペル。ものすごい迫力でスバラシイ。 最後までどきどきしつつも楽しめる、気持ちのよい映画。2もあるが、こちらもなかなか面白かった。

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ナビィの恋 (99年日映画。中江監督)00/12/10
今世紀末最後の映サの例会は琉球映画だった。きつつきの今年の一押し!の映画だね(^-^)
に公式サイトあり!今世紀最後の映サにふさわしい(おおげさ?)。ちょっぴりほろ苦く、すてきな恋。沖縄の歌歌歌が素晴らしい。ともかくサイトにgo!

二十四の瞳 (54年日映画。木下監督)99,Dec
羅生門の次にみた。連続でみてしかも長編にも関わらず、疲れず、とてもよかったなあと思えた作品。木下映画も初めてみたが、 黒沢監督とは違って上品(黒沢が下品という意味ではない)な映画だった。子ども達がとてもかわいい。「七つの子」を泣きながら歌い、 高峰秀子演ずる大石先生の家に行くシーンはじんわりとした。又、戦争で子ども達が次々と出征していきそれを見るしかなかった大石先生 の悲しみも感じた。壺井栄の作品は、「母のない子と子のない母と」など弱いものに対する優しい目が特徴だと思うが、木下映画もそれに ぴったりでとてもイイ作品だと思った。

日独裁判官物語(日記録映画) 99,Nov
法律関係のベンキョウを少し始めた私としては、ちっとみにいかなきゃあいけん!と見に行った。文句なしに面白い! 日本と独。同じ敗戦国なのに、どうして司法制度が違ってきたのかよくわかった。後で出演者のトークもベンキョウになった。 またみたいなあ。

日本の黒い夏・冤罪 (2000日映画。熊井監督)01/05/21
全く久しぶりに映画を観た。結構社会派の・・。朝日シネマと協賛しているのか、朝日シネマでみた。
題材はかの有名な「松本サリン事件」で容疑者とされた人と警察の発表をそのまま信じて流すマスコミの狂乱を高校生からの視点を 交えて 暴いていく内容。ついこの間の日本全国を震撼させた事件でしかも容疑者とされた人もテレビでみていたので非常に興味を持って観た。 映画自体は、テンポも歯切れ良く、やや「くさいな」はあるものの(特に中井貴一が〜)、面白くできていた。これを観ての感想は、 平凡な一市民が 「根拠のない」報道で、どれだけ人権を貶められていたか、そして自分も「ひょっとすると」マスコミの餌食にされる可能性もあるんだな・・と 私も事件当時容疑者の人を「あやしい・・」と思ってしまってたのでその反省も込めて、感じ入りました。

猫の恩返し (2002年日映画。森田監督) 02/07/29
柊あおい原作。こちらもジブリ映画。猫をひょんなことで助けたんだけど、その「恩返し」でとんだ目に・・。少女マンガ的ではあるし、ちょっと子供っぽすぎるきらいはあったけど家族でのほほんとみてなごめる映画。猫が立つと、手=前足 が、「幽霊」の手のようになってるのが笑えた。かわいいファンタジーもの。

のど自慢 (98年日映画。井筒監督)00,Feb
室井滋演じる売れない歌手が 再起をかけてのど自慢に出演する。「たかがのど自慢。されどのど自慢」他にもいろいろなふつうの人々がのど自慢に人生かけてやってくる。そのふつうの人々の人生模様が面白く、またじんとする映画。「ハウンドドッグ」の大友康平が気弱いけど優しいダンナ役ででてるのがイイ。竹中直人は、「Shall we dance?」のノリでヤリスギ。

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 バスを待ちながら (2000年独・仏・西・キューバ・メキシコ映画。タビオ監督) 03/02/24
キューバが舞台。長距離バスを待つ停留所の人々の出会いと別れ。
バスが待っても待ってもこない。来ても乗れるのはコネのある人だけという不条理。待っている人はいらいらするが、 主人公の青年エミリオの一声「停留所を綺麗にしよう」でみんなが楽しく暮らし始める・・。 ラテン系の人々の明るさや押しつけがましくない人情で楽しく観ることができました。
ちょっぴりほろ苦いラストもこの映画の最後をひきしめる感じでいい。とにかくキューバの人はなんかあったらすぐ 踊る・・またウマイのだ・・。夫婦や愛情の再確認のエピソードも楽しくてホントにありそうな感じ。 確かまだ、、キューバは経済封鎖終わってなかったかな・・?このバスが来ない状態も物資がないからだと 思うけど。。ちょっとそれが気になります。。でも庶民のパワーはすごい!素敵な”夢”を作れるから。。

八月のクリスマス (98年韓国映画。ホ・ジノ監督)99/10/29
綺麗な映画だった。不治の病の主人公のささやかで切ない恋の物語 だったけど、静かに静かに雪が降り積もっていく様な物語だったなと 見終わった後思った。それと、韓国の女の人はむちゃくちゃ綺麗だなあとうっとりしてしまった(笑)。 それと直接ストーリーとは関係ないけれど、韓国の食生活とかけっこうおもしろかった。

八月の狂詩曲 (91年日映画。黒澤監督)
なんか、評判がイマイチだった映画。黒澤映画を観るのは初めてだったけど、見終わった後「思ったよりよかったやん」でした。評判悪いのは今までの黒澤がキット凄かったのかもしれないけど、私は素直に感動できました。確かに派手さはなかったけど・・。原爆がテーマ。主人公のおばあさんが大雨に打たれて歩いていく様は迫力あり。R・ギア好きだけど、日系人って設定って・・。確かにちょっと不自然かな?

ハート・オブ・ウーマン (2000米映画。メイヤーズ監督)01/01/28
久々にハリウッド映画を見に行った。広告代理店につとめるニックは、「男らしい」が女性の気持ちがわからない。 ひょんな事から女性の心の中がわかるようになり、ライバルの上司(女性)をけ落とそうとするが・・・。アメリカの 広告代理店ってなんかステレオタイプ。。。(撮影場所が同じだから?仕事部屋は他の映画でもみたことあり)ハリウッドらしい軽快な テンポ、ストーリー。なんも考えずに楽しむならこれかなあ。暗くない映画なのでそれなりにオモシロかった。メル・ギブソンが”女性” の気持ちを理解しようとして ストッキング穿いたりするのが変で笑えた。ヘレン・ハントもなかなかよかった。

ハムナプトラ (99年米映画。ソマーズ監督)
超B級映画だと思った。古代エジプトが大好きで、本を読みまくったわたしとしては我慢ならん!内容だった。勧善懲悪、ヒーローとお馬鹿なヒロインの組み合わせもげっそりした。映像は凝っていたけど・・でも「やや」という程度。まぁ娯楽映画。

ハムレット (91年米映画。ゼフィレリ監督) 00/10/08
シェイクスピアの名作ハムレット。メル・ギブソン主演。塩野七生さんのエッセイに 「メル・ギブソンの眼が魅力」とあったのとデンマーク王妃役のグレン・クローズ(危険な情事すごかった〜)が見たくてビデオを借りました。 確かに目が大きい(笑)。でもそれだけではなかった。オフィーリアの女の子もちょっと幼い感じだったけど初々しくてよかった。 画面も綺麗で、わかりやすかった。ハムレットの映画は他にもあるのでまず第一弾として借りたけどよかったあ。 グレン・クローズは魅力的な王妃役だった。さすがだあ。この人は美人ではないけどほんと魅力的な演技するなあと思った。 メル・ギブソンはストイックな役でも通用するなあと思った。アクションばっかで面白くないと思っていたけど・・・。

ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年英米映画。コロンバス監督) 02/12/27
話題の映画、「ハリポタ」を見ました。原作も読んでなくて先入観なしでみたのですが、思ったより面白い映画でした。まぁ子供向けといえばそうですが大人も楽しめるファンタジーだと思いました。二作目がありそうな余韻で終わっており、次作もみてみたいですね。

ピアノ・レッスン (93年豪映画。カンピオン監督)
映像の綺麗な映画。荒れ狂う海にピアノが一台置いてある。。時は19C。英国から結婚の為にオーストラリアにやってきた口のきけない女エイダと、ここ豪州に住んでいる男との早い話が不倫話。マイケルナイマンの音楽と美しい映像とが非常にマッチしている。同じ不倫もの”マディソン郡”よりよい。サントラ買ってしまいましただ。。。

秘密 (99年日映画。滝田監督)
若者(私は入らないのか!?)のアイドルらしい広末涼子主演とあって、 まったく、まったく期待していなかったけれどいい意味で裏切られたでした。 脇がいいのもあるけれど、ストーリーもおもしろい筋だし、広末も一所懸命がんばっていたのが好感が持てた。 アイドル映画も捨てたもんじゃないなぁ・・(^^)

秘密と嘘 (96年英映画。マイク・リー監督)99,May
すっごく楽しみにしていた映画。主人公の白人女の身勝手さがでていた。>でもなんか憎めない・・。 里子にだした娘が、実は黒人であり、娘も親が白人と知り、びっくりする。もう一人「白人」の娘がいるが(自分で育てた)、そのこともコミュニケーションがとれず、里子にだした娘を捜し出した。お互い驚くが、少しずつ心を通わせていく。しかし母は、もう一人の「白人の娘」にもう一人の娘が黒人とはいえない・・娘二人とパーティを開くが、母は、「黒人の」娘を「友達」として紹介する・・・。白人の母の身勝手なのになぜか、憎めない。

ビヨンドサイレンス (96年独映画。リンク監督)99,Jul
耳の不自由な両親の間に生まれた娘(耳は聞こえる)。娘はクラリネットが大好きだが耳の聞こえない両親(特に父親)は音楽の道に進むことを許さない。苦しむ娘。しかし、結局は自分の道をすすむことを決意する。プロの聾唖者の俳優を使い、手話がまるで指揮をしているように 美しく動くのをみて感心してしまった。日本にもこのような映画があればいいのになあと思っていると「アイラブユー」がでた。(まだ観てないけど)

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ (1999年独米仏キューバ映画。ヴェンダース監督) 02/12/30
キューバの有名な長老のミュージシャンを集めて作ったCDがグラミー賞を受賞した。そしてドキュメンタリーで長老のインタビュー、コンサートの一部を集成。ラテンな音楽は好きですが、でてくるミュージシャンは全然知らない人ばかり。でもその語り口や音楽は結構よかった。映画としては単調さはあり、キューバ音楽が全然わかっていなかったらややつらいかもしれないけど、CDもでてるのでそれを聴いてから見るとわかりやすいかも。

梟の城 (99年日映画。篠田監督)99/10/31
司馬遼太郎原作。封切り二日目に見に行った。すごい人だった。 でもこれはあまり好みではなかった。ストーリーに振り回されている感じがするし、中井貴一のヘタクソな演技が×。相手の上川隆也に負けてる。。。CGもイマイチ。スターウォーズ観た後ではなおさら。 原作の方が絶対おもしろいだろうと思う。ただ、衣装・美術はもう素晴らしかった!あれだけは観る価値あったと思う。

フル・モンティ (97年米映画。カッタネオ監督。)
スミマセン、思い出しての感想なので少しだけっす。 アメリカ映画ですが、イギリス人スタッフ総掛かりの”イギリス”映画。失業中の労働者階級の男達が、ストリップをやっちゃう!話。どんななるんやろう?と思いつつ見たけど、ハラハラどきどき。 リストラで暗〜くなってるオトーサン達に見せよう!おーー!って映画かな?

ペイネ・愛の世界旅行 (1974年仏伊映画。ペルフェット監督)
フランスの人気イラストレーター レイモン・ペイネがデザインしたアニメーション。恋人同士の主人公バレンチノとバレンチナが 「愛のパスポート」を持って世界中を旅する物語。アニメーションや音楽、歌はとても綺麗。内容はちょうど70年代という時代をちょうど表して 当時の政治状況などもでており、時折さり気なく皮肉を加えつつ「愛がすべて〜」みたいなメッセージがちりばめられていました。 公開当時に見るとまた違うのかもしれませんが、これを現代の感覚で観るとなんかひいちゃう感じでした。あ、日本へ行くシーンもありますが、 歩く人がみな顔がテレビになってて、日本の経済成長が象徴されていて面白かった。でも着物とかが中国と混ざっててかなり怪しかったですね。

變臉(へんめん)ーこの櫂に手を添えてー (96年中国映画・ウー・ティエンミン監督)
1920年代の中国の話。「変面王」という一子相伝の芸を持つ大道芸人”王”が、子どもがいないので、男の子を買う。 その子はとてもいい子でかしこいので気に入っていたが、ある日、女の子であることがわかる。男の子にしか芸は伝えられないので、王さんは捨てようとするが、子ども”クーワー”に泣きつかれ、使用人として置くことにする。それまでは、かわいがっていたのに女の子とわかってからの王の仕打ちは冷たくて哀しい。一方クーワーは、主人に気に入られようとあらゆる事をするが、かえって”仇”となり、王は牢獄に入れられてしまう。が、決死のクーワーの努力で、彼女は王の愛情を再びうけることができるのだった。。芸人の話だけあって、京劇もでてきて楽しい。ストーリーは書くと暗い話のようだが、そうでもなくすがすがしい。子ども”クーワー”の演技力が特にスバラシイ。涙なしでは見られない。

 ホタル (日映画。降旗監督) 03/08/25
「映画」としては扱うテーマが重すぎて散漫なきらいはありましたが、結構うるっと来るシーンは多かったです。「特攻隊の母」といわれる役の奈良岡朋子さんは特に良かったです。
夫婦愛や、日本と朝鮮(当時のね)の関係、特攻隊、昭和の終わりとどれもちょちょっと手を出していてどうも全体的に薄ーーい感じは否めませんが、これを見て「戦争」と「平和」のありがたさを、とりわけ平和は私たち戦後世代は特にですけど、「平和はあるものでなく作っていくもの」という思いを特に今21世紀にもなって戦争が起こったり、 なんとなく世界的に不穏な雰囲気になっているだけに切に思えただけでもこの映画をみた甲斐はあったように思いました。

ボンベイ (95年印映画。ラトナム監督)99,Aug
珍しく?重いインド映画。歌と踊りは相変わらず突然でてくる。(そこがインド映画のいいところで好きなんですけどね)。ストーリーはヒンズー教と イスラム教それぞれの宗教に属する二人が、回りの反対を押し切って結婚する。二人はボンベイへ行き、双子の子ども(それぞれヒンズーとムスリムにちなんだ名前)とつつましく暮らし、やがて親とも交流がでてこようとする。しかし、ヒンズーとムスリムの対立はボンベイ中を巻き込み、果てしない 殺戮が繰り広げられる。宗教上の違いでここまでなぜ憎しみあわないといけないのか。。暗い、重いテーマだったけれどとても考えさせられる 映画だった。

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枕の上の葉 (98年インドネシア映画。ヌグロ監督) 00/11/20
C.ハキム脚本と主演。映サのパンフによると「題名は“生命”を意味し、“枕”は母を、“葉”は小さな生命、子供たちを象徴している。」ということだ。ハキム演じる「アシー」を慕うストリートチルドレンの話。ちょっと生意気な子どもたち。働いたり 盗んだり、ちょっとずっこかったりする。でも毎日一所懸命生きている。でも事故や大人に利用されて殺されたりして次々と若くして 死んでいく。ストリートチルドレンは、「住所不定」なので埋葬もできない。一番大人の犠牲になる。この映画では「男の子」が主に でていたが、「女の子」も悲惨だ。インドネシアは今は少しばかり落ち着いているが、97年当時は、政情不安がひどかった。あの ひどい時代にこのような映画を作ったのは驚き。内容は決して明るくないが、暗い感じはなかったのは、子ども達が一所懸命いきて いく姿があったからだろうか。それにしても・・アシーのダンナは博打うちで金をいつもぶんどる。そういうヤツは日本にもどこにも いるんだな・・変な感心をしてしまった。アシーの弁護をした子どもをどつきたおしたダンナは、アシーに皿でばしばしやられてた。 ざまあみろって思ってこっちもすっとした(^^;)

マトリックス (99年米映画。ウォッシャウスキー兄弟 監督)00/03/25
キアヌ・リーブス主演のハリウッド映画。キアヌ・リーブスかっこよかったわあ(^^)。内容は、まぁ・・オモシロカッタ、かな。 舞台は近未来で、本物の現実は地球はぐちゃぐちゃ状態。でもコンピュータが作り出した 仮想現実で人類は一見普通の暮らしをしている。でも行動は全てコンピュータに支配され 之に逆らうと生きていけない。(でも大半が仮想現実ということすらわかっていない。) キアヌ・リーブスはその「現実」を知って、コンピュータと戦うことになるってゆう筋書き で、 最後は”あぁやっぱりハリウッドやなあ(笑)”って感じだったけどキアヌ・リーブスがかっこいいので許せるわ。(*^^*)

マリー・アントワネットの首飾り (2001年米映画。シャイアー監督) 02/02/25
仏革命の発端となった有名な「首飾り事件」を題材とした映画。当時の町並みや、映像、服などはリアルでよかったが、肝心のストーリーが少したるい感じ。もう少しスリリングな展開にしてもよかったかも・・・。でも丁寧に仕上げてあるので、歴史劇として観るなら大変おもしろいと思う。

マルセイユの恋 (96年仏映画。ゲディギアン監督)99/11/21
仏映画ってゆうとおしゃれな恋ってゆーイメージがあったんだけど、、、労働者階級のそれもちょっと過去にいろいろありましたってゆー、中年 男女の恋のお話。主人公二人だけでなく近所のおぢさんおばさん達もなかなか よかった。それにしても、あの主人公の相手役の男の人、「安岡力也」そっくしで最初はすっごく変な感じだった(笑)

Mr.Pのダンシング・スシバー (98年日米映画。田代監督)00/09/18
あやしげなオッサンの写真で「なんだろう?」って思っていたが、観てみると大変マジメな映画だった。英語だが、監督は日本人 なのもびっくり。内容がベトナム帰りの黒人(ブルース)と日本人妻(ミツコ)の話で、差別を克服し、スシバーを開いてヒットするのだが、ベトナムで行った罪に苦しみ、妻に心を完全に開くことができない。そんな二人の苦しみやそれを乗り越えていく過程を描く映画だったが、暗い感じではなく観ることが できた。冒頭の「あやしげなオッサン」は最後にでてくる。。泣きそうになったよお。よかった。。あ、ちょっと面白かったのは、日本人妻 役が、韓国系アメリカ人だったこと。当然日本語がしゃべれないし、映画の設定の「10年前にアメリカに来た」割には、英語がすごい”達者” な発音でびっくりした。

道 (54年伊映画。フェリーニ監督)
高校生の時、夜中の映画をふとみた。すぐひきこまれた。白黒で画像が荒いにも関わらず、主人公のジェルソミーナと最近亡くなったA・クイーンの演じる荒々しいザンパノのやりとりに心惹かれた。最後のラスト、ザンパノの号泣するシーンとジェルソミーナが吹く哀しげなラッパが非常に印象的で涙が止まらなかった。>この映画を観た後、突然感想を書こう!と思い立ち、ノートに何枚も書いた記憶がある。きつつき的最高映画だ。

耳をすませば (1995年日映画。近藤監督) 02/12/30
スタジオジブリの映画。アニメーションの背景の丁寧さはもとより、柊あおい原作の物語は15歳の女の子の将来に対する不安、恋などふんだんにあり、かわいい物語になっているようです。前半の物語の丁寧さに比べると、後半はややはしょったかなぁという感じがするのですが、まぁさわやかな青春ドラマとしては悪くないのではないでしょうか。

みんなのいえ (日映画。三谷監督)03/01/03
新しい家を建てる時どんな事を基準にするか?親や知り合いには絶対頼みたくないと思った。 映画を見終わってすぐの率直な感想です(笑)。
一組の夫婦が家をデザインしてもらって建てる。設計は今時のインテリアデザイナー、建築は妻の父(大工)。斬新なデザインと 昔気質の家を求めてぶつかりあう二人。間に立って右往左往する夫婦。うーん、あまりにありえすぎてコワイ。 コミカルなので面白かったけど、住むはずの夫婦があまりにも何も考えていないのでこんなんじゃ建て売りを最初から 買えばいいのに・・あほやと思い、あまり共感できなかった。だが、最後の方のいがみあってるデザイナーと大工の父親、夫が壊れてしまった 椅子を共同で組み立てるシーンはよかった。家を建てる前には見た方がいいかも(笑)

ムトゥ・踊るマハラジャ (95年印映画。ラヴィクマール監督) 02/01/01
紅白後のNHK教育でやっていましたのでちょっと途中からになってしまいましたが、いやぁ〜すごすぎる。おもろすぎる。ストーリーの合間に意味なく踊りや歌がはいりまくり、単純な恋愛とお家騒動ドタバタ話なのに、2時間46分おもいっきりひっぱってくれました(笑) この映画の歌と踊りを聞くとカレーが食べたくなったのはわたしだけではないはずだ・・(爆)2002年初頭に勢いのいい映画をみたので楽しい一年を送れそうですわ(^o^)/

めぐりあう時間たち (2002年米映画。ダルドリー監督) 2004/03/22
ヴァージニア・ウルフ作「ダロウェイ夫人」をモチーフにした、1920年代、50年代、2001年のそれぞれの時代を生きた女性たちの一日を追う話。
20年代の方はニコール・キッドマン演じるV.ウルフ自身の鬱病と闘いながらも[「ダロウェイ夫人」を書き出そうとしているところ。50年代の方はJ.ムーア演じる妊娠中の主婦。ダロウェイ夫人を読みつつ、気乗りせぬ夫の誕生日パーティの準備。 2001年はM.ストリープ演じる編集者。部分部分で「ダロウェイ夫人」がこの3つの話を繋ぐキーワードになっているので、話は一見ばらばらだけど、生と死のことを考えさせられる・・。 私は「ダロウェイ夫人」は未読だったので完全にこの映画を理解するのはつらい部分があったがそれなりには楽しめた。しかし、ダロウェイ夫人を読むともっとこの映画を理解することはできると思う。J.ムーア演じる主婦が現代にも居そうで一番リアルな気がしました。 また、音楽も絶えず静かなんだけど、ウルフの最期を暗示するようでなんとなく不安感を煽る音楽でした。

メリー・ポピンズ (64年米映画。スティーブンソン監督) 02/07/27
製作はディズニーでまだ稚拙とはいえ、実写とアニメーションが楽しく交差して面白い(公開当時としてはかなり斬新)。内容は、原作はこんな深刻だったっけ?と思われるがまぁ私自身覚えてないのであまりつっこまないです(^^;;) 歌は有名な「チムチムチェリー」や長い長い「スーパーカリフラジャリスティックエクスピアリドーシャス」等面白いのがたくさんあり、煙突掃除屋さんの集団の踊りは楽しくてよかった。ジュリー・アンドリュースのポピンズは、かわいかったです。

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山の郵便配達 (99年中国映画。ポン・ジェンミン監督) 02/07/22
深い山里へ郵便配達をする父の仕事を受け継いだ息子。最初の旅は、父親に道を教えてもらいながら行く。息子は父に仕事でなかなか会えなかったせいでうまく交流ができない。が、山里の人々の素朴で暖かな情、一緒に歩く事で父の仕事を理解し、又話しをして父と息子の家族愛を知っていく話。淡々とした描写で、”盛り上がり”というものはないけど、「郵便配達」の仕事を象徴しているようでした。一緒に歩く犬の「次男坊」が賢くてびっくり。しっとりと心に染み渡るような映画でした。

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ライフ・イズ・ビューティフル (98年伊映画。ベニーニ監督)(00/10/06)
ロベルト・ベニーニが主演と監督を両方している。第二次大戦中伊に住むユダヤ人の話。主人公のグイドは、何者??よくわからん 人だけど伊にいる叔父さんを頼ってやってくる。そこで出会った”オヒメさま(←そう呼んでる)”と相手には婚約者がいるのに駆け落ち同然に 結婚してしまう。観てると冷や冷やする場面が多く、観ていてちょっとツラかった。(苦笑)ともかく一家は子どももできて楽しく暮らしていたが ある日ドイツの収容所へ送られ、グイドと息子、妻と離ればなれになってしまった。しかし、グイドは息子に対し、希望をもたせようと収容所 暮らしは”ゲームで1000点とったら帰れる”といい、うまくドイツ兵をごまかし、ドイツ人将校の子どもの中にまぎれこましてごちそうを食べさせたり 、音楽をならして遠くの棟にいる妻に聞かせたり、何とか楽しく生きようと努力していた。この辺は前半と違って”ツラく”なく、子どもを思う 心にちょっとじーーんとしてしまった。最後、ナチスが撤退するが、女性の棟で女性がどんどんトラックで運ばれているのを見て、妻が殺される かも。。と心配になったグイドは助け出そうとするが・・。最後は哀しくて喜べるけれど、やっぱりちょっと寂しいラストでした。でも子どもは 大きくなったらお父さん(グイド)の努力をきっとわかるだろうなあと思った。子ども、むちゃくちゃかわいい!!!

羅生門(50年日映画。黒澤監督)99, Dec
黒沢監督を世界で有名にさせた作品。白黒映画だけど、”すごい”の一言にすぎる。カメラアングル。スピーディな話のテンポ。 人間の業を感じる内容の深さ。さすが!という感じだった。三船俊郎がかっこいいなあ〜(<だから「雨上がる」に出演した息子がよけい許せんな〜)

 ラスト・プレゼント (2001年韓映画。オ・ギファン監督)03/12/7
うーーんよくあるありふれた「メロドラマ」なのに、、泣けました。 やられた!という感じです。いくつか泣けるところはありますが、印象に残ったのが、 この夫婦は夫の親に結婚を反対されていたのですが、妻の病気を知った夫が、親に頭を 下げに行き(事情を話して)、結婚を許してもらい、みんなで写真に納まる、その写真を 妻が愛しそうに触れているのが、とても切なかった。。あと妻が手紙で。「すべての人にあたたかい笑いを届けて」「そのためには涙を知らなければいけない」「この痛みを忘れないで」とのことば。これが夫への「プレゼント」なのだということ。。
あまりにも「お涙頂戴」部分は多いのですが、なんかうまくできていて(多分演技力もあるんでしょう)、結構涙してしまいました。

ラヂオの時間 (1997年日映画。三谷監督)
三谷幸喜監督の初作品です。 ラジオドラマの放送時間に起こるさまざまな出来事を面白く描いていますが、 軽いタッチなので深刻になりません。それといい俳優さんを出しているので 間合いなども絶妙。またカメラワークもテンポが速く、なかなか面白かったです。

乱(85年日映画。黒澤監督) 03/01/02
シェイクスピアの「リア王」を日本の戦国時代に移した映画。大まかな筋はリア王そのものなので筋は読みやすかった。 が、結構内容は深く、まるでギリシア悲劇のようやな〜と思いつつ見てました。 カラーの配色が美しく、映像も静かで綺麗(役者のアップが少ない)。衣装もすごく凝ってすごくいい。リア王役の仲代達矢はすごかった。 原田美枝子の静かな恨みの焔がゆらめく悪女ぶりもすごかった。 さすが黒澤映画やなと思いました。音楽も武満徹で、なんとなく不安感をあおる音楽が合っていたように思う。

リトルダンサー (2000年英映画。ダルドリー監督) 02/03/11
1984年の英国。スト中の炭坑が舞台である。11歳のビリーは、ストに参加している父と兄、祖母と暮らしている。ふとしたことで、バレエと出会い、その先生に才能を見いだされてロイヤルバレエのオーディションを受ける事になる。最初は「男らしくない」と反対していた父だったが、ビリーの必死の踊りをみて、子供のために行くためのお金を捻出しようと考える・・。ビリー役のジェイミー・ベルがかわいくて一生懸命踊る姿がいい。父役のゲアリー・ルイスもいい味を出している。ストの背景と、「男らしさ女らしさ」、人情、踊りへの情熱、うまくからまっておもしろくて感動的な映画だった。

りんご (98年イラン映画。マフマルバフ監督)(00/11/20)
実話らしい。生まれてから一度も外へ出たことのない双子の 姉妹が世間に知られ、外にだされるが年取った父親や目の不自由な母親は閉じこめる必要性を主張することをやめない。 淡々と話が流れていく。特にクライマックスがあるでもなし。まるでドキュメンタリーのようだ。私は最後の方で業を煮やした福祉事務所 の人に父親が「娘の気持ちを理解するため」閉じこめられるが、ザーラとマスメの娘達が「自分で」親を家からだし、手をつないで 外へでていくところがよかった。ザーラとマスメが生まれて初めての買い物、遊び、を楽しんでいる様子が良かった。「起承転結」が はっきりしない映画をみたのは始めてだったけど、こういう映画もいいなあと思った。イラン映画は他にもイイ作品があるらしいので また観てみたい。

レディバード・レディバード(94年英映画。ローチ監督)
実話に基づくらしい。社会福祉局に”母親の資格なし”とされて、子供を奪われた母親の話。母親は子供を育てたがっている。だが、環境(子供の父親がそれぞれ違うこと)や母の不注意で子供にやけどを負わせてしまう事などで福祉局は子供をとりあげた。母親が半狂乱になってしまうところがすごい迫力だった。確かに一般的にいわれる”いい母親”ではないかもしれない。でも、子供に対する愛情は深く、子供達も母を慕っている。それだけでも”資格がない”とはいえないだろう。いいパートナーにも巡り会い、子供を身ごもるが、また社会福祉局に子供を奪われてしまいそうになる・・。どうしてそこまで彼女に厳しくしなければならないのか、非常に悲しい思いで見てしまった。社会福祉局がするのは、子供を奪うことではなくて、母親と一緒にみてあげることが大事なのではないか??と思ってしまった。最近日本では幼児虐待が多い。複雑な気持ちで見てしまった。

ローサのぬくもり (99年西映画。サンブラノ監督) 02/02/18
横暴な父親とそれに黙って従う母に反発し、都会に出た娘が、父が倒れて娘の住む町の近くに入院する事になり、母ローサは娘の下宿に滞在する。娘は、母のような人生を送りたくないとがんばるが、男にだまされて妊娠してしまう。娘は中絶も考えるが、母が仲良くなった同じ下宿の老人と話すうちに、考えが変わっていく。孤独でいぬのアキレスといた頑固な老人もローサの優しさにあい、ほのかな思いを寄せる。娘も母と接するうちに心が癒される。最後の方で娘が、子供を「本当は産みたい」と思っているが自分が父親に似て子供を殴るのではないかと恐怖の思いを持っている事を老人に告白するのを見たときに、娘の心の傷の深さを感じました。母ローサは横暴な夫の暴言に耐え、結局黙って従って村へ帰っていく。それがなんとなく昔気質なんだけど、一本筋が通っている感じでいやな感じはもたなかったです。優しい気持ちになれる映画でした。

ロスト・イン・トランスレーション (2003年米映画。コッポラ監督)
私の好きなボブ・マーレイと東京が舞台ということなので、観ました。うーん、なんか流れるような変わった映画でした。 あまりにも個性が強くて賛否両論あるみたいですけど、、。東京の描写も怒っている人もあるようですが、私は日本の「アジア的」なのが良くも 悪くもでていて面白かった。「オースティン・パワーズ」の方がどちらかというとちょっとキツイ感じがしたので こっちの方は日本人の自分が見ても面白く感じました。映画の内容は面白いか?と言われるとちょっと困っちゃいますが・・ストーリーが ストーリーっぽくなくて八ミリを見てるような感じでしたし・・。ちなみに監督は、あの「ゴッドファーザー」のコッポラ監督ではなく、 その娘のソフィア・コッポラです。女優でもありましたよね。

ロミオ+ジュリエット (96年米映画。ラーマン監督)
ふほほ♪きつつきがレオ様(はぁと)になった映画。カワイイんだもんね♪♪わざわざ、中高生ばかりの 映画館に足を運んで見ました(ちとハズカシかったけど)。内容は知っているのでまぁアレンジの仕方や表現をみました。 ぜ〜んぶ時代を現代に移しているのですが、せりふはシェイクスピアそのままを用い、古風で斬新な感じでした。色々批評はあるみたい だけど、きつつき的には「がんばってるよ!」賞というカンジですね〜(?いらんって?)。ジュリエットが初々しすぎてぎこちないのが気になったけど、原作でもジュリエットって14才なんだよね〜。だから仕方ないか?ということで・・。

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わ 行
ワンダフル・ライフ (98年日映画。是枝監督)00/04/23
最初、イタリアの映画「ライフ・イズ・ビューティフル」と間違えてしまったんだけど、思ったよりよかった。 人が死んだら、”面接”を受けて、自分の一番大切な思い出を絞り出し、それを映画で再現しそれをみて旅立っていく・・。その”面接場所”のおはなし。後から知ったけど一般の人もたくさんでていたらしい。。映像もきれい。さりげないけど自分のことを考えさせられる映画。でも、ちょっと暗い感じだったのでちょっと観た後さびしい感じになりました。あ、あとその”面接場所”が古い学校(木造っぽい)なのがなんか印象的でした。


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