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MOVIE・・MOVIE・・!!!

京都映画サークルの例会で観たものです。 きつつきは「ぴぃひゃら」 に所属しています(2005年7月卒業)

2009年に観た映画
マーサの幸せレシピ
(2001年独映画。ネットルベック監督)
2007年にハリウッドがキャサリン・ゼタ=ジョーンズを起用してリメイク版を作っていますが、こちらがドイツ版のオリジナル。
うーん・・。微妙・・。厨房とか料理のシーンやイタリア人シェフのマリオが作るイタ飯はとってもよかったんですけど、肝心の主人公に感情移入できない・・。 自分の仕事にプライド持っているのはわかるけど、客にあんなに激しく攻撃するなんて日本では考えられない。また、姪のリナを預かる過程は悲しい出来事があったため、 料理にケチつけられると腹が立つのはわかるけど、そんなの客はしったこっちゃないわけで・・。 主人公に全く感情移入できなかったので、ちょっとしんどい映画でした。子役のリナは可愛らしいのは救いだけど、主ジョン公マーサの「ライバル」になるマリオとの関係も?? まるっきりイタリアーンな人で・・(苦笑)。 (2009/5/7)

2008年に観た映画
プライドと偏見
(2005年英映画。ライト監督)
日本語では「高慢と偏見」とか「自負と偏見」とかに邦訳されているJ. オースティンの原作が映画化されています。かなーり大好きな小説なので、とっても楽しみにしていました。
俳優陣、良かったです。 リジー役のキーラ・ナイトレイとか、ダーシー役の人とか・・。ヒングリー役の人が原作よりも少々アホっぽいのが気になりましたが(笑)、まあ許容範囲でしょうか・・。ヒングリーの妹役の人が「田中真紀子」さんに似ているのはちょっと笑えました。 映像もとても繊細で綺麗。原作とはちょっと違うのですが、最初のプロポーズの場面が雨の古い邸宅前というのも、映像的には綺麗なので許せる・・。
でも、ですね、この映画は残念ながらイマイチでした。なぜかと言うと、「ストーリーがブチブチ」だったからです。原作を読んだ人はわかるのでいいのですが、初めて見た人には、「何?」という世界でしょう・・。そしてその時代背景もわからないと、どうしてここまでベネット夫人が娘達に「いい結婚」をさせようとしたかわからないでしょうし・・。 映像、俳優の演技が良かったので、肝心のストーリーがイマイチになってしまったのがとても残念です。
原作のあるドラマは、なかなか原作を超える事はできないので無理はないですけど・・。でも、オースティンの作品の映画化であっても、越えるまでは言えなくとも「いつか晴れた日に」(原作は分別と多感)は、映画としても見ごたえのある作品です。 (2008/7/20)

かもめ食堂
(2005年日映画。萩上監督)
小林聡美さんが好きなのもありましたけど、「大人のファンタジー」な映画だと思いました。
だって・・。この人単身でフィンランド乗り込んで、店借りて、お客こなくとも淡々と生きてる・・。商売人なら、「運転資金どうする?」とか悩んでいるところ、見えない・・(はは)。 まぁ、そんなこと考える映画ではないのですわね。
そう大きな盛り上がりもそうないのですが、映像もきれいだし「食堂」の台所道具がいい〜。イッタラの鍋がぼんぼん置かれているし、さりげないリネンや、小林聡美さんの服もかわいい。マリメッコかな? テーブルや椅子も当然ながら北欧ものだしね。 北欧好きならたまらん!映画です。そして、疲れたときにほっこり見る、って映画かな。途中、マサコ役のたいまさこさんがヘルシンキ空港で「荷物が来ない〜」と、ふらりと現れるのですが、実は去年ツレ殿もヘルシンキ空港で同じ目に・・。 行き先は他国だったので、よけい大変でした。
結局・・。戻ってきたのは出張後、でした・・。ひー。なんだか他人事に見えんかった・・。 ただ、戻ってきた荷物は、変化なかったですよ(笑)→チョイネタバレ?(2008/2/8)

2007年に観た映画
デブラ・ウィンガーを探して
(2002年米映画。アークェット監督)
タイトルの「D・ウィンガー」といってもぴんと来なかったのですが、「愛と青春の旅立ち」にでていた人、とわかってようやくわかりました。 すでに引退していたそうですが・・。
この映画は女優でもあるR・アークェット(この人も知らんかった)が、自身の悩みでもある「家庭と仕事は両立するのか?」 「他の女優は?」との疑問から様々な女優にインタビューしているドキュメンタリーです。
知らない女優もいましたけど、M・ライアンとかC・ストーン、J・フォンダ、W・ゴールドバーグなどは知っていました。
初監督だからか、カメラワークは特にいいとは思わなかったけど、話は面白い!ハリウッドの裏側とか。
例えばハリウッドに描かれる女性について(私もずっと疑問だった)ですけど、演じている女優も同じこと思ってたんですね(笑)。 そしてハリウッドは男社会だとも。女優というちょっと特殊な職業を除けば、男社会、若い子だけちやほや、三十、四十代は仕事がないとか 子どもと仕事の両立の難しさとか・・。皆同じ悩み。D・ウィンガーは家庭を取ってすっぱりやめたそうです。インタビューのために D・ウィンガーの映像がでましたが、、むちゃ美人。かといって両立している女優達も活き活きとして美しかったですけれどね。 やっぱり世間や他人に惑わされず「これ」と信じる道を直向に進むことが美しさを保つ秘訣?なのかな・・。と思いました。 ちなみにE・ベアールもでていましたけど、これがハリウッドとは違う意味で「女優」を感じました。さすがフランス人? 「両立」とか「超越」してました(笑)。 ちょっと気になったのがJ・フォンダ。この映画の時は結婚して女優業を引退していましたが、今(2007年)その方と離婚して 復帰したそうです。確かに映画の時のJ・フォンダは話の内容からして「ひょっとするとまだ女優やりたかったんじゃ?」 思わせる内容でしたので。
今人生に悩んでいる人は見ると「ヒント」になって面白いかもしれません。それ抜きでもハリウッドの裏話は笑えます。(2007/6/26)

火火
(2004年日映画。高橋監督)
タイトルは「ひび」と読みます。久しぶりにすさまじい日本映画を見た・・という感じです。
信楽で苦労を重ねて自然釉のある信楽焼を完成して女性陶芸家として成功した 神山清子さんとその息子で母と同じ陶芸家を目指しながら白血病で若くして亡くなった神山賢一さんの 闘病の物語です。
前半は陶芸家として成り立つまでの苦労、後半は息子が白血病になり、ドナー探しをして骨髄バンク設立 へと世間を動かし、そして苦しむ息子への叱咤激励と深い愛情。
息子役の窪塚俊介君が初めての映画出演らしかったのですが、熱演していました。特に白血病になってからのリアルな 演技はこっちがびびってしまうほど。
主役の田中裕子はさすが、、ですね。いい意味で「おばはん」らしさがでていました。あと、息子へはかなりきつい言葉で 叱咤しているのですが底に深い愛情が感じられます。「芸術家」オーラもだしつつ深い母の愛もだす難役を自然にこなしていて 改めてすごい女優さんだと思いました。 息子が亡くなり、お棺と一緒に病院から家に帰るシーンから映画は始まるのですが白い着物がとても印象的です。 後私はぜんぜん知らない女優さんだったのですが、押しかけ弟子になる牛尼瑞香役の黒沢あすか。彼女も中々熱演していました。 この中で息子賢一が焼いた天目を割ってしまった瑞香に「形のあるものはいつか壊れる 壊れたらまた作り 直せばいい でも心が壊れたらもう作り直せない」と清子が声をかけるシーンがあります。二人の陶芸へかける思い、そして 息子賢一へかける思い、弟子を思いやる心、を感じて涙がでてしまいました。 とにかく後半は涙、涙、、あと白血病の闘病シーンはかなりリアルな感じで気分が悪くなってくる程でした・・。(それだけ窪塚 君が熱演したということですけど) 映像もとても綺麗でしたし、端々にユーモア(清子の毒舌?)もあり、そこが田中裕子のうまい演技でさらっと面白かったです。 かなり印象の深い日本映画を見た、と思いました。 ラストシーンも清子の芸術家と母の顔、両方を感じる印象深いものとなります。ここも監督うまいなと思いました。(2007/4/20)

隠し剣 鬼の爪
(2004年日映画。山田監督)
「たそがれ」と同じく山田洋次監督で藤沢周平原作の映画です。主人公は永瀬正敏が演じています。 「たそがれ」と設定は似ていて、幕末・東北の小藩・貧乏な主人公・藩命によりやむなく剣を使って相手を倒すという共通点はあるのですが、 意外と楽しむことができました。でも外国の人だったら、たそがれ清兵衛との違いがわからないかも・・。
永瀬正敏は好演していましたし、相手役の松たか子も良かったです。個人的にはテンポも速く、わかりやすさはこっちの方がすき かも・・(微妙な違いですけどね。)でもどっちにしろ、前作より劣るということはなかったです。
「鬼の爪」は意外な剣法で、小さいけどぴりっとしたクライマックスにでてきます。 あとそんなに出番はなかったのですが、高島礼子さんが印象深い役です。この人は本当に和服が似合う人ですね。 (2007/2/26)

スキャンダル-朝鮮男女相悦之詞
(2003年韓映画。イ・ジョエン監督)
原作は仏ラクロ作の「危険な関係」を李氏朝鮮時代に置き換えた話。
李氏朝鮮の風俗が見たくて正直ペ・ヨンジュンさんは興味がなかったのですが、、コレを見て評価が変わりました。
すごい遊び人男をばっちし演じています。びっくりしました。また、映画そのものも美術(食事、家財道具、家、衣装どれも上質!)といい音楽(バロック調)といい、原作はヨーロッパですが 儒教の支配している李氏朝鮮の男女観をうまく移して上質の映画になっていました。 後半やや性急な感じはありましたが、それでも役者さんたちの力量でまずまずの出来と思います。
チェ婦人役の人がむちゃくちゃ綺麗でしかも演技も良く、影の主役は(物語の要として)この人だろうと思います。 (2007/2/8)

Shall we dance? 
(2005年米映画。チェルソム監督)
日本で大ヒットした周防監督の「shall we dance?」のハリウッド版リメイク。 役所さんの役をリチャード・ギアが、草刈さんの役をジェニファー・ロペスが演じました。
日本版の筋にきちんとそっているのですが、微妙〜に違っているところもあり、その違いがどうも違和感を 感じてしまいました。主演二人はとてもいいのですが。それと、これは「違和感」ではないのですが、日本版より 「夫婦の絆」を感じるシーンが多く、この違いについては、割と好感を持ちました。ジェニファー・ロペスの ダンスはとても綺麗でした。
お好みは色々でしょうが、全体としては見比べるのはなかなか面白いものでした。(2007/1/13)

THE 有頂天ホテル 
(2005年日映画。三谷監督)
三谷監督お得意のドタバタコメディ。主役級の俳優をたくさん配置して個性的な役をこなさせています。
「ラヂオ」に比べると登場人物が多すぎて「やや薄味」的な感じはあるのですが、これはこれで面白いです。大晦日が大きなテーマの一つ なので、年末に見てくすくすっと笑える映画です。(2007/1/2)

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