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JAPAN -URUSHI-

私が、”漆”について知っていたのは、子供の頃の「お屠蘇」の道具でした。
お正月近くになると母が押入からだしてきて、綺麗に拭き、正月になると使用し、終わると
丁寧に洗い、拭き、完全に湿気をとってからまた押入に入れていました。
「これは高いから」が口癖で、高いからむちゃくちゃ大事に扱わないとあかんねんなー。
めんどいなー、と思っていました。また、きらきらした金の蒔絵が、私自身西洋の
ものに憧れていた時期、「古くさい」とも思っていました。

ところが、大人になり、ナチュラルな生活にあこがれをもって行くにつれて、「和の素材・
衣服」がナチュラルやんか!というコトがわかってきました。
ナチュラルライフ・エコロジーについてネットなどで調べれば調べるほど、「灯台下暗し」で
もっとも身近な所でナチュラルなものがあるというコトがわかってきました。
「キモノ」「お茶」とくれば、次は「漆」外国では「JAPAN」と呼ばれているそうです。
ほかの東アジアの国にも漆素材はあります。が、日本の漆文化はその国々と十分
肩を並べられる程深いよ、と私は思っています。
漆で塗られた木の椀・皿は、知らなかったのですが、十分「普段使い」でいけるそうです。
(蒔絵とかは別ですが)
漆椀は、暖かいものは暖かいままで、冷たいものは冷たいままとその入れた温度の”保温”が
すばらしいそうで、それは実際使ってみて実感しています。
漆について書かれた本を読むと、漆椀を作るためにがんばってはる職人さんの仕事ぶりを
読んで、最初、陶器に比べて「高い」と思っていたけど、長持ちさせるためにとても
大変なのがわかり、高くても納得です(ピンキリですけどちょっとがんばったら
買える良心的なのものがたくさんあります)。

「陶器」も冷たい質感が好きだし、「ガラス」も好き。でも、「漆器」ってあまり知られて
いない気がします。。よそのHPでも陶器やガラスの器ものに比べると漆器
のって少ないし、あってもきちんとした木で作られた漆器は少ないように思います。
だから、ここでは特に漆器の良さについて少しずつ(自分でも調べながら)
書いていきたいなと思います。

注:実家の「お正月用の漆器」は通販で買ったもので「我が家では高め」ですが、
先祖代々のものでもなく、普通のです(^^;;;)