HOMENatural Lifeよさげな素材

まだまだ工事中の箇所が多いです・・・
「伝統茶」について

| はじめに | 「伝統茶」について | 花菜について | 参考文献 |
[果物/スパイス] | 柚子茶 | 生姜茶 | 水正果 | 梅茶 | 花梨茶 | 橘皮茶 | 苺茶 |
| ペスッ | 五果茶 | 林檎茶 |
[漢方] | 五味子茶 | 人参茶 | 蜂蜜茶 | 枸杞子茶 | 棗茶 | 決明子茶 | トゥングレ茶 |
| 紅花茶 |
[穀物] | おこげ茶 | コーン茶 | シッケ |
[ 根 ] | 百合根茶 |
[ 葉 ] | 緑茶 |
[ 花 ] | 蓮花茶 | 芍薬花茶 |
[その他色々] | 鳳髄湯 | 薬水 |

はじめに
韓国のお茶の深さと美味しさに惹かれて、最初のうちは"Natural Life"内で
いくつかにわけて書いていましたが、まとめてページを作る事にしました。
日本茶は日本だから当たり前でたくさんの本やHPが出ているし、中国茶の本
も充実しています。でも韓国の伝統茶だけの本って日本語では皆無です。
料理本の後ろに方に少し紹介している程度(><)。
でも日本でも手に入る素材を使って、身体にいい韓国の”お茶”、もっと情報が
あってもいいと思うのでこのHPでちょこちょこと情報を発信できれば・・と
思います。
韓国で言われている”お茶”は日本や中国で使われている”お茶の木”を
使ったのは少なく、どちらかというと果物や漢方を使ったものが多いです。
それは結構個性的ですね。

個人的ですが・・日本茶は別格として(やっぱりなじんでるのはこっちなので)
中国のお茶も好きなんですが(オイシイし)、韓国のお茶は地理的に少し
ばかり日本と近いせいか、違う素材なのにより感性が似ている気がします。
詳しい歴史等やお茶の写真は下記のHPや本がとても参考になりました。
中国茶の奥深さも大好きなので、いずれ中国茶についても調べたいと思っていま
すが、今はブームなので(笑)それは譲り、あまり知られていない韓国の方に
的を絞りたいと思っています☆
邪道かもしれないけど、日本で素材が手に入りにくいものや、代用でできたものに
ついてはこのページでレシピを公開したいと思います。
本やHPの通りに作ったものについては、分量は書かずにHP名や、本を参考文献で
あげたいと思います。

※ここでは便宜上「韓国」と使っていますが、韓国だけでなく朝鮮半島で古くから飲まれていた
お茶です。(伝統茶の店や情報は圧倒的に韓国サイドからが多いのと実際に行けるのは韓国なので
そうしています。)

参考文献
・Book / Magazine
全鎮植他;朝鮮料理全集 6「餅・菓子・飲料」 柴田書店
ソナの部屋 NHKハングル講座 2002
李映林;李映林さんちの韓国おかず NHK出版
李映林;野菜いっぱい韓国ごはん 文化出版局
ジョン・キョンファ;今日もおいしかったね 主婦と生活社
新見寿美江;韓国 食めぐり JTBキャンブックス
丁宗鐵;最新漢方実用全書 池田書店 (漢方の薬効について参考)
呉浩子;おいしさ新鮮!韓国のお菓子 文化出版局
李映林・コウ静子;はじめての韓国伝統茶 小学館

・Home Page
健康食 韓国料理の項 CookDo Korea!(味の素HP)より
あるが(漢字表記ができない) 「伝統茶」の歴史などが詳細に記載されています。 
韓国伝統茶 韓国の真髄にせまるより
well-being生活☆やさしい韓国料理レシピ

・「伝統茶」とは・・
日本・中国で飲まれているお茶の木から採れた”茶”は
李氏朝鮮時代以前は仏教が隆盛だったのでよく飲まれていたようです。
しかし、李氏朝鮮になり儒教に重きをおくようになると仏教から来ていた「お茶」を飲む
習慣は減っていったようです。しかし、「茶」の名前や、お茶菓子は残り、実際に「茶の木」を使っていない 「茶」も「○○茶」というようになってきたそうです。
ですから、茶の木からできたお茶も「緑茶」としてちゃんと存在はしています(^^)

「伝統茶」は、漢方の素材(朝鮮人参や棗等々)がよく使われています。
様々な薬効があり、楽しんで飲むと共に状態に併せて飲むといいでしょうね。

※これで症状が必ずしも軽減・完治するとは 限りません。これは医療治療ではありません。私はあくまで「嗜好品」の感覚で書いていますので ご注意下さい。

・花菜(ファチェ)について
「花菜(ファチェ)」とは、伝統茶に浮かべている花や果物のことのようです。
一種のフルーツポンチらしいです。冷たい飲み物の時に浮かべるようです。
五味子茶に梨やスイカを薄く切ったのを浮かべれば「五味子花菜」
苺茶にいちごを浮かべると「苺花菜」干し柿の入る「水正菓」も 花菜の
一種みたいです。

柚子茶(ユジャチャ)
柚子の皮を蜂蜜につけ込んだのを、お湯に溶かして飲みます。
蜂蜜の甘さの中にもさわやかな酸味と柚子の香りがいいです。
自分でも作れますが、柚子茶の素は明治屋や鶴橋の市場で売られています(^^)
暖かくてしても冷たくしてもオイシイ。冷たくして果物を浮かべると花菜にも なります。
ビタミンCが多いので、冬のビタミン補給に飲んだりしています。
口の中もすっきりするので大好きなお茶です。

柚子茶を実際に作ってみました。
・無農薬柚子3つ(小)
・砂糖(喜界島の粗目糖)小さじ6-7
・蜂蜜 ひたひた
皮を薄くむいて、細切りにします。(傷んでるのや汚いのはのける)
あと実を二つ(または四つ)に切って細切り。種はのけても良い。(私はめんどいので入れた)
砂糖をまぶし、蜂蜜をひたひた程度入れてかき混ぜ、しばらく(2−3時間) 置いておきます。
飲み方は柚子茶の素をコップに小さじ2入れ、お湯を入れて混ぜるだけ。
薄味なので市販のものに比べてべとっとしません。ただし、お代わりはできないと 思います。薄味にしたくなかったら、柚子の量と砂糖(または蜂蜜)をほぼ同量位に しないとちょっと難しいかも。。

生姜茶(センガンチャ)
生姜を薄く切って煮詰め、蜂蜜を入れて飲みます。
ちょっと辛いですが身体を暖めるので私は蜂蜜を多めに入れたり、お湯で薄めたり
して調整しています。
生姜は、健胃作用や身体を暖めます。私は冷え性なので生姜を意識して 料理にも取り入れています(^^)

〜Recipe〜〜
生姜茶は韓国伝統茶でありますが、ここでは生姜の煮汁を再利用しています。 煮汁を使わない場合、しょうが3かけを薄く切って煮ます。
そのしょうがは食べたら辛いのであまりオススメしません。
●材料●
新ショウガの煮汁 600cc(煮た後なのでもっと少なくなってます)
蜂蜜 大さじ 6−7、くこ 松の実 棗 適宜
●作り方●
新生姜の甘酢漬けを作った際にのこった新ショウガの煮汁を
利用しています。もちろん、新たに作ってもOK。
残ったショウガの煮汁に、蜂蜜、くこ、松の実を入れ、
少し煮詰めます。
そのままでは辛すぎるので、お湯や水で割って飲みます。

もうひとつの作り方は、普通の生姜の皮(無農薬)で作ります。
生姜の皮1−2かけ分位と水600ccを火にかけ、半分くらいになるまで
煮詰めます。後蜂蜜を入れて甘くして飲みます。氷を入れて冷たくすると
「冷やしあめ」に似た風味になります。

ショウガは身体が暖まり、のどにもいいらしいです。
煮詰める場合、蜂蜜はもう少し多めでもいいと思います。

水正果(スジョンガ)
韓国で缶入りでも売られていてそれを飲んだことあります。
生姜・桂皮を漬けたお汁に干し柿を入れてふやかして飲む、お正月につきものの
飲み物だそうです。桂皮の味が結構します。
京都の伝統茶の店「素夢子古茶家」で飲みました。缶より甘味が少なく、桂皮が
ぴりりとしました。ニッキが苦手な方はちょっとしんどいかも。

〜Recipe〜〜
さっぱりめのスジョンガを作ってみました。濃いのが苦手な人は飲みやすいです。
●材料●
干し柿 4個、水 600cc、シナモンスティック 1本、生姜 1かけ(約10g)、
黒砂糖 大2.5
●作り方●
1. 水、シナモンスティック、生姜を入れて約30分程中〜弱火で煮る
2. 色が変わったら火を止め、黒砂糖を入れる
3. 別容器に干し柿を入れ、2を入れる
4. あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やす
5. 食べる直前に好みで松の実を散らし、干し柿を食べやすく切る
シナモンスティックと生姜は食べません。干し柿がぷにゅっとやわらかくなっています。
シナモンと生姜の風味もプラスされて干し柿苦手な私も食べやすくなっています。 一晩漬けただけのを食べましたが、2日位経つともっと味がしゅむかもしれません。

梅茶(メシルチャ)
梅の蜂蜜漬けを作り、お湯で溶かして飲むお茶です。
これも缶ジュースであり、さっぱりとして飲みやすい です(^^)

花梨茶(モガチャ)
花梨の実の蜂蜜漬けを使ったお茶で。
柚子茶や梅茶と同じようにお湯で溶かして飲みます。
花梨は咳にいいそう。

橘皮茶
「橘皮」とは蜜柑など柑橘類の皮を干したもの。
古くなると「陳皮(チンピ)」と呼ばれます。「橘皮」は家庭でも簡単に作る事ができますが ワックスのかかっていないものやできるだけ無農薬のものを選んでくださいね。
(陳皮の作り方は蜜柑の皮をざるに並べて天日にカラカラになるまで干すだけです。)

・苺茶

・ペスッ
梨としょうがを使ったお茶。黒胡椒を入れるのが変わっています。 宮中で飲まれていたそうです。
「ペ」とは韓国語で梨のことです。余談ですが、ヤンニョム(薬念)という 韓国の「たれ」にも梨を入れたりします。私も作ったことありますが、これのおかげで 優しい甘味がでます。

・五果茶
韓国伝統茶の代表格だそう。「はじめての韓国伝統茶」によると、高麗人参・栗・棗・シナモン・陳皮を 使うそうです。聞くだけで身体に良さそう〜。

りんご茶(サゴァチャ)
りんごの砂糖漬をつくり、それをお湯に溶かして飲みます。 腹痛を治す効果があるそうです。確かにりんごは「医者要らず」って いいますよね・・。

五味子茶(オミジャチャ)
五味子は甘味、酸味、辛味、塩辛味、苦味を持つ事から名付けられたそうです。
五味子は「チョウセンゴミシ」の実を乾燥させたものです。鎮咳作用があるそう。
冷やしても暖めてもOK。ローズヒップ茶に味が似ています。私が一番気に入っているお茶です。

〜Recipe〜
●材料●
五味子:小さじ6、蜂蜜:大さじ4、水:3カップ、松の実(好み)3,4粒。
くこ(好みで)2,3粒。 (夏はスイカ・梨の切ったのを浮かべても良い)
●作り方●
1.水に五味子を入れて煮る。
2.煮立ったら、五味子を漉して蜂蜜を入れる。
3.好みで松の実、くこを浮かべる。
甘さは調整可能。 残った五味子はもう一度使える。(一晩漬けておき、後は2−3)

人参茶(インサムチャ)
朝鮮人参を使ったお茶で薬効が高いです。
”インスタント”を飲んだことがありますが、身体がぽかぽかします。
ただし、高血圧の人には向いていないそう。
味ははまると美味しく感じますが、”ごぼう”にちょっと似た風味でだめな人は
だめみたい(^^;;;)

・蜂蜜茶

枸杞子茶(グジジャチャ)
「くこ」の実を使ったお茶です。
「素夢子古茶家」で飲みました。お店の人曰く「かなりくせのある味」だそう。
確かにはちみつを入れなければ、ちょっと独特のにおいがあります。
はちみつを入れると飲みやすくなりました。目にいいので、PCを良く使う私は
家でも作れたらなぁと思います(^^)

棗茶(テチュチャ)
ナツメヤシの実を乾燥させたのを使います。棗は韓国料理にもたくさん登場します。
私は煮物で甘味を出すとき使うことがあります。(豚の角煮、鶏の煮物など)
甘い実ですし、薬効も高いです。漢方では強壮・鎮静効果が あるそうです。
棗を煎じ、蜂蜜で甘くして松の実を浮かべて飲みます。 独特の甘さがあります。
レシピ調整中です。

決明子茶
漢方薬でも良く使われる決明子を使ったお茶です。
目にいいそうです。

トゥングレ茶
「あまどころ」という植物の根っこを使ったお茶です。
胃腸を保護したり、疲労回復、美肌にもいいらしいです。
味は、ちょっと香ばしくコーン茶に似ていますが、コーン茶ほど香ばしくはないです。 ほんのり、わずかですが甘味もあり、飲みやすいお茶です。

おこげ茶
石釜で炊いたご飯。下に”おこげ”が残りますね。
それにざっとお湯を入れてそのお湯を飲みます。庶民の知恵なんでしょうね。
香ばしくて意外に美味しい。

コーン茶
玉蜀黍を煎ったお茶。日本でいう麦茶のような感じ。味はかなり香ばしい。
麦茶やはと麦茶に似ている。
韓国へ行ったときは、定食屋さんはほとんど水代わりに出していました。 鶴橋やちょっとアジア食品が充実している店でも置いているのが増えてます。
利尿作用があり、高血圧の人にいいそうです。

シッケ
米と麦芽を発酵させたものです。
少し甘味があってでもすっきりしてのどごしのいい飲み物です。
缶入りのシッケもありますが、これはちょっと甘いなぁ・・。
韓国でビビンパ屋さんに入ったとき、食後に出てきました。からかったので ほの甘いシッケはとても美味しかった。手作りはやっぱり美味しいです。

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